5月15日
山口県で非常事態宣言が解除されましたが
依然として不安な日々が続いています。
平安古の『鍵曲』(かいまがり)
山口マツダの萩店からわずかに車で15分程度の場所。
いまだに旧家等、
古い町並みが美しく保存されている萩市
その中でも、両側を高い土塀で囲み
直角に道筋が曲がっている
『鍵曲』と呼ばれる辻があります。
現在では写真の平安古地区と堀内地区に
古い城下町の町並みを保存されているので
今でもその一部を垣間見ることが出来ます。
中心部から少し離れているせいか、
それほど訪れる人も多くなく
周囲も静かなので
ゆっくりと散策を楽しむのにもおすすめです。
『平安古の鍵曲』は、
萩かんきつ公園のすぐそばなので
かんきつ園の駐車場を利用することも出来ます。
かんきつ公園には夏みかんだけではなく
その他数種類の柑橘類が植えられているので
5月から6月にかけての開花時期には
たくさんの真っ白く小さな花と、
すがすがしい香りを楽しむ事も出来ます。
萩の古い景観が守られているのは
夏みかんのお陰だとも云われています。
夏みかんを強い風から守るために
高い土塀や長屋門が残された・・・と云う説です。
当時、生活を守るためであった夏みかんが、
人々だけでなく、今の萩の町並みを守ったと云うのは、
興味深い話です。
余談になりますが、
かんきつ公園内にある
旧田中義一別邸は今では珍しい
『大正ガラス』が使用されています。
1909年、旭硝子(株)が日本で初めて完成させた
『手吹き円筒法』と云う手法で作られたもので
厚さが均一にならないために出来る微妙な歪みが
何とも言えない美しさを醸し出しています。
資料は見つけられませんでしたが
おそらく防府の毛利氏庭園のガラスも
同じ大正ガラスのものではないかと思います。
古い旧家等を訪れた際には、
こんなところに目を向けてみるのも
面白い発見があるかもしれません。
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