新世代車両技術紹介

2019.09.03 YAMAGUCHI-MAZDA MAGAZINE 02

新世代車両構造技術
SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE

MAZDA3(マツダ3)のリアサスペンションでは「トーションビーム式」を採用しておりますが、実際に乗り心地などに不安をいただかれている方もいるのではないでしょうか?
「今回は、MAZDA3から採用されている新世代車両構造技術のSKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREについて、大きく3つのポイントに分けてご紹介したいと思います。

SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE

まずは、「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREとはなにか?」
例えば人間は歩くとき、段差を越えたりしても特に揺れを感じることなく進むことができ、酔ったりしないと思いますが、クルマに乗ったときなど、急激に頭を揺すられると気持ち悪くなると思います。 人間が歩いているときに酔わないのは、人の体には自然にバランスを取ろうとする能力が備わっているからであり、これは歩行中にできてもクルマの運転中ではできないことです。
この人間が持つ能力をクルマの中でも発揮できるようにして生まれたのが、究極の「人馬一体」を目指した車両構造技術、「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」です。

①座れば自然と骨盤が立ち、背骨がS字カーブを描くシート

人間が歩くときの上半身は骨盤が立ち、背骨がS字カーブを描いています。 このとき、背骨が柔軟に動き、路面からの力を受け止めつつバランスをとることで、頭の動きを安定させています。
MAZDA3のシートでは、この状態をすべての座席で再現できるようにシートが設計されています。

ちなみに、厚生労働省の調査によれば、およそ4人に1人の日本人が腰痛を抱えていると言われています。その原因は人それぞれありますが、椅子の座り方に原因があることも少なくないようです。不自然な姿勢で座っていると、意識しなくとも体に余計な力が入ってしまい、結果として腰が痛くなってしまうそうです。

背骨がS字カーブを描くシート

背骨がS字カーブを描くシート
背骨がS字カーブを描くシート

②骨盤を支えて、歩行時の上半身を再現するシート

先にご紹介した骨盤を立たせ、背骨がS字カーブを描けるようなシートにすることで、座ったときでも歩行時の上半身の動きを再現しています。
人間は歩行時に、右足&左手、左足&右手がセットで動くことで、骨盤と上体を交差させて体全体のバランスをとっています。そうすることで頭や目線が左右にぶれることなく、歩けます。
MAZDA3のシートでは、このような状態をクルマに乗った状態でも再現し、運転している方はもちろん同乗者の方も頭の揺れが少なくなることで、疲れにくく、酔いにくい快適な乗り心地を実現しています。

骨盤を支えて、歩行時の上半身を再現するシート

③路面からの力を、遅れなく滑らかに乗員に伝え、
人間の足のような働きをするボディやシャシー

MAZDA3では、ボディとシャシーは人間でいう下半身の役割を果たしています。
歩行時は人間の足がバネの役割を果たし、路面からの力をやわらかく、滑らかに骨盤に伝えることで「バランス保持能力」を発揮しています。

もし、片足の膝が曲がらない状態で歩くとどうでしょうか?
路面からの力を全体で受け止めることができず、バランスをとるのも難しく、頭が大きく揺れてしますと思います。たとえ正しい姿勢で運転できたとしても、路面からの力が遅れなく、滑らかに骨盤に伝わらなければ、「バランス保持能力」を発揮することはできません。

MAZDA3のボディとシャシー
路面からの力をやわらかく、滑らかに伝える

さらには、リアのサスペンションは今までの「マルチリンク式」に比べて構造がシンプルな「トーションビーム式」を採用することで、余計な動きをなくし力をスムーズに伝達できます。
シートからボディ・シャシー・タイヤまで個々のシステムより、クルマ全体としてのバランスのコーディネートを重視することで、「人間のバランス能力」を最大限発揮できる快適な乗り心地を実現しています。

リアのサスペンションは「トーションビーム式」を採用

お店で「人間が持つバランス能力」を体感できるキットをご用意しておりますので、お気軽にお近くのお店までご来店ください。

お気軽にお近くのお店までご来店ください。

体感いただいたお客様の声

体感いただいたお客様の声

まるで歩いているかのような運転感覚を目指して

体まるで歩いているかのような運転感覚を目指して

MAZDA3 DEBUT